第6回 施業プランナー育成研修を開催しました。
(1)プランナー業務の実際2 ~集約化に向けた課題解決~ 9:00〜10:30
岐阜県森林研究所3F講堂
講師:西南濃森林組合 業務課長 高木 啓晶氏
この日最初の講義は、プランナー業務での土台となる、集約化についてのお話を、西南濃森林組合 業務課長の高木氏から伺いました。
西南濃森林組合には管内に2万3千㏊の森林があり、人工林率は約4割だそうです。団地を造るには多くの組合員の森林を集約化しなければなりません。集約化は大変な仕事なのだということお話し頂きました。
それだけ大変な集約化はなぜ行うのでしょうか、施業をする場所をひとまとまりにすることで、作業の効率を上げることで、山主さんも組合の従業員も潤うようにする。
その必要性を改めて確認したところで、高木氏が実際に集約化業務で行っている方法や心掛けていることを伺いました。受講生が気づかないような先々を考えると必要なことなどを伺えて、とても参考となる機会でした。
(2)境界明確化の手法 10:30〜12:00
岐阜県森林研究所3F講堂
講師:特定非営利活動法人 穂の国森林探偵事務所 代表 高橋 啓氏
次の時間は境界明確化についての話を伺いました。講師の高橋氏は境界の確認をおこなうことは地域づくりなのだと感じているとのことです。山主の本音がどういうものか額面通りではない思いに配慮しながら、みんなが笑顔で帰られる境界確認の場をつくることで、その後の施業のしやすさが変わると言われていました。
そんな高橋氏の基本的なスタンスにより感じられている、境界明確をスムーズの進めるコツや勘どころについて教えていただきました。
(3)森林情報の収集手法~森林簿、県統合型GIS等~ 13:00〜16:30
岐阜県立森林文化アカデミー 情報処理室A
講師:岐阜県林政課 森林計画係 技術課長補佐 江崎 浩二氏
主任技師 平塚 祥吾氏
最後の時間は場所を移して、森林情報について学びました。
森林の施業計画を考える際に要となる、森林簿。そこにはどのような情報が記載されているか、また、その取得方法について伺いました。
岐阜県ではインターネット上の森林GISで森林計画図等山に関する情報が確認できるように公開されています。その確認方法や活用の仕方について実際にパソコン操作を行い学びました。
また、施業プランナーになって森林経営計画を立てる際に使用することとなるシステムについてもインストールから実践的に教えていただきました。